Copyright (C) 2019 Okayama Art Summit Executive committee.

アーティスト

アーティスティックディレクター

  • ピエール・ユイグ
    ピエール・ユイグ Pierre Huyghe

    Photo credit: Ola Rindal

    1962 年、パリ生まれ。現在はニューヨークを拠点に制作活動。
    ユイグの作品は広範囲にわたる生存形態や、無生物、科学技術によって特徴づけられた複雑なシステムとしてしばしばその姿をあらわす。 ユイグの構築した有機的組織体は、生物学的要素と科学技術的要素、そして架空の要素を結合させるだけではなく、(仮想現実)没入型の、常に変化し続ける環境を作り出す。その環境のなかで、ヒトや動物、非存在もまた学習し、進化し、成長する。2001 年に参加した第49 回ヴェネツィア・ビエンナーレにて審査員賞受賞、2002 年ヒューゴ・ボス賞受賞。2017年ナッシャー彫刻賞を受賞。近年の主な展覧会は、2018年「UUmwelt」サーペンタイン・ギャラリー(ロンドン)、2017年ミュンスター彫刻プロジェクト(ドイツ)における「After ALife Ahead」、2015年のメトロポリタン美術館(ニューヨーク)のルーフガーデン・コミッション、2014年「A Season Dedicated to Pierre Huyghe」アーティスツ・インスティチュート(ニューヨーク)。2013年から2014年には、ポンピドゥ・センター(パリ)、ルートヴィヒ美術館(ケルン)、LACMA(ロサンゼルス)を巡回した。近年参加した主なグループ展として、2016年「Tino Sehgal」パレ・ド・トーキョー(パリ)、2015年「Saltwater: A Theory of Thought Forms」、第14回イスタンブール・ビエンナーレ、2012年ドクメンタ13(カッセル)など多数。
    ピエール・ユイグ Pierre Huyghe

    Pierre Huyghe
    After ALife Ahead, 2017
    Courtesy of the artist; Marian Goodman Gallery, New York;
    Esther Schipper, Berlin;
    Hauser & Wirth, Londres, Galerie Chantal Crousel, Paris
    Photo: Ola Rindal

アーティスト

  • タレク・アトウィ
    1980年、レバノン生まれ。現在はパリを拠点に制作活動。
    アトウィは1998年にフランスに渡り、サウンドアートと電子音響音楽を学んだ。 2008年、新しい電子楽器の研究開発の拠点であるアムステルダムのSTEIMスタジオのアーティスティック・ディレクターに就任。2019年、第58回ヴェネツィア・ビエンナーレとヨークシャー・スカルプチャー・インターナショナルに参加。その他にも、2009年と2013年のシャルジャ・ビエンナーレ(アラブ首長国連邦)、2010年ニュー・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アート(ニューヨーク)、2010年メディアシティ・ビエンナーレ(ソウル)、2010年Haus Der Kunst(ミュンヘン)、 2011年Performa 11(ニューヨーク)、2012年ドクメンタ13(カッセル)、2012年サーペンタイン・ギャラリー(ロンドン)、2014年第8回ベルリン・ビエンナーレ、2017年Kunstenfestivaldesarts(ブリュッセル)、2017年Mirrored Gardens Space(広州)、2018年NTUシンガポール現代アートセンター(シンガポール)、2018年Garage(モスクワ)などの国際的な展覧会に参加している。 2016年には、ロンドンのテート・モダンで自身の主要プロジェクトの1つである「The Reverse Collection」を発表し、またノルウェーで開催された現代美術のためのトリエンナーレ Bergen Assembly 2016の共同アーティスティックディレクターに任命された。
    タレク・アトウィ Tarek Atoui

    Tarek Atoui
    The Reverse Collection, 2014
    at Tate Modern during opening week
    Copyright : Tarek Atoui,
    Photo : Tate Photography

  • マシュー・バーニー
    1967年、サンフランシスコ生まれ。現在はニューヨークを拠点に制作活動。
    1989年にイエール大学卒業。学生時代にアスリートだった経験から、アートの中で身体の限界とその超越を探究。最初期より、映像や彫刻、写真やドローイング、パフォーマンスや身体表現とメディアを横断する作品群を発表し続けている。代表作として3幕からなる映像オペラ『RIVER OF FUNDAMENT』(2014)、全5作からなる『クレマスター』サイクル(1994-2002)、現在も進行中な「拘束のドローイング」シリーズなど。グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、サンフランシスコ近代美術館、金沢21世紀美術館、ハウス・デア・クンスト(ミュンヘン)など世界各地の美術館にて個展開催。最新作「Redoubt」は2016年から3年間かけたプロジェクトで、彫刻やインスタレーション、フィルム作品などで構成。その個展がイェール大学美術館(2019年、ニューヘイブン)で開催され、UCCA(2019年、北京)、ヘイワード・ギャラリー(2020年、ロンドン)へと巡回。フィルム作品『REDOUBT』は東京でも上映予定。
    マシュー・バーニー Matthew Barney

    Matthew Barney
    Bayhorse: State four and Bayhorse: State five in electroplating room, 2018
    Courtesy of the artist and Gladstone Gallery, New York and Brussels
    Photo: Paul Kennedy

  • エティエンヌ・シャンボー
    1980年フランス、ミュルーズ生まれ。現在はパリ、ミラノにて制作活動。
    シャンボーのマルチメディア芸術の実践は「分断のエコロジー」、すなわち連続と不連続との間に存在し得る空白の研究と定義できる。彼の作品や展覧会は欠落、破断、穴ぼこ 、破片、残骸、生理的廃棄物、論理的矛盾、そして不完全性に満ちている。ローザンヌ美術大学(ECAL、2003年)およびニースの国立高等美術学校ヴィラ・アルソン(2005年)を卒業。2005年、リヨン国立高等美術大学の大学院課程に進み、2018年からPSL研究大学の博士課程(SACRe)および国立高等美術大学(エコール・デ・ボザール)の博士号候補者。近年の主な個展に、2018年「Negative Knots」Kunsthalle(ミュルーズ)、2016年「INCOMPLT」、2013年「The Naked Parrot」、2010年「On Hospitality」(いずれもメキシコシティのLABORで開催)、2012年「Undercuts」Forde(ジュネーブ)、2009年「Color Suite」パレ・ド・トーキョー(パリ)等がある。2010年は1年の間に、「Contre-Histoire de la Séparation」CIAP(ヴァシヴィエール)、「Objets Rédimés」Bugada&Cargnel(パリ)、「The Decapitated Museum」Sies +Höke(デュッセルドルフ)、「The Sirens’ Stage」David Roberts Art Foundation(ロンドン)、「Le Stade des Sirènes」Kadist Art Foundation (パリ)、「Lo stato delle sirène」Nomas Foundation(ローマ)を開催。グループ展も、ホワイトチャペル・ギャラリー(ロンドン)、ポンピドゥ・センター(パリ)、カルティエ財団(パリ)、MAMCO(ジュネーブ)、CCA Wattis(サンフランシスコ)、Art Unlimited, Art Basel(バーゼル)、 MOCA(デトロイト)、マリアン・グッドマン・ギャラリー(ニューヨーク)、ケイシー・カプラン・ギャラリー(ニューヨーク)、Museum Ostwall im Dortmunder(ドルトムント)、ヴィラ・アルソン(ニース)、リヨン・ビエンナーレ等、多数参加している。
    エティエンヌ・シャンボー Etienne Chambaud

    Etienne Chambaud
    Additive Expression, 2013
    Courtesy of the Artist and Labor, CDMX

  • ポール・チャン
    1973年、香港生まれ。現在はニューヨークを拠点に制作活動。
    チャンは美術家、文筆家、出版者として活動。アニメーションやドキュメンタリービデオ、立体、インスタレーションからフォントのデザインまで、多様な形態の作品を発表してきた。2014年には、2年に一度、現代美術に目覚ましい貢献をした作家に贈られる、ヒューゴ・ボス賞を受賞。その作品は世界各国で展示されており、近年の主な個展として2018年ゲッティ美術館(ロサンゼルス)、キクデラス美術館(アテネ)、2017年ペンシルベニア美術アカデミー、2011年-2012年「Before The Law」ルートヴィヒ美術館(ケルン)、2007年-2008年「ザ・セブン・ライツ」(サーペンタイン・ギャラリー、ロンドン)/(ニュー・ミュージアム、ニューヨーク)などがある。2012年ドクメンタ(カッセル)、2009年第53回ヴェネツィア・ビエンナーレ、2008年横浜トリエンナーレ、2007年イスタンブール・ビエンナーレ、2006年ホイットニー・ビエンナーレ(ホイットニー美術館、ニューヨーク)など、各国の国際展に参加。またチャンの評論はArtForum、Frieze、Flash Art、October、Tate、Parkettをはじめ多数の雑誌に掲載されている。2010年には出版社「Badlands Unlimited」をニューヨークにて設立。
    ポール・チャン Paul Chan

    Paul Chan
    Le Baigneur 1, 2016
    Courtesy of the artist and Greene Naftali, New York
    Photo: Elisabeth Bernstein

  • イアン・チェン
    1984年、ロサンゼルス生まれ。
    現在はニューヨークを拠点に制作活動。
    モーションキャプチャーなど最先端のアニメ技術を使い、人工的に作られた事物が異種混合的に絡み合う映像作品を制作している。近年の個展として、2018 年サーペンタイン・ギャラリー(ロンドン)、2017 年MoMA PS1(ニューヨーク)、2015 年サンドレット・レ・レバウデンゴ財団現代美術館(トリノ)、デュッセルドルフ美術館(デュッセルドルフ)、2014 年ミラノトリエンナーレ(ミラノ)などがある。主なグループ展として 2017 年横浜トリエンナーレ、2016年リバプール・ビエンナーレ、2015年パリ市立近代美術館、オルブライト=ノックス美術館(アメリカ合衆国)、2014 年台北ビエンナーレ、2013 年リヨン・ビエンナーレ、MoMA PS1、2012 年スカルプチャー・センター(ニューヨーク)など多数。
    イアン・チェン Ian Cheng

    Ian Cheng
    BOB (Bag of Beliefs)
    2018-2019
    courtesy of the artist, Pilar Corrias,
    Gladstone Gallery

  • メリッサ・ダビン & アーロン・ダヴィッドソン
    共にアメリカ生まれのメリッサ・ダビン(1976年−)、アーロン・ダヴィッドソン(1971年−)の2人組。現在はニューヨークを拠点に制作活動。
    ダビン&ダヴィッドソンは 1998 年よりアーティスト・ユニットとして活動中。写真、ビデオ、サウンド、パフォーマンス、彫刻、書籍といったメディウムを用いての作品群を発表する彼らは、伝達と受信/干渉と移転のプロセスについて言及しながら、しばしば音、光、空気、時間といった無形または短命な物質のありさまを実体化しようと試みてきた。2016年には世界的に有名なピノー・コレクションが運営するアーティスト・イン・レジデンスに参加。近年の主な個展に、2017年「Bitter Sweet Symphony」untilthen(パリ)、「Poetique des sciences」Fresnoy(フランス、トゥールコワン)、2016年「Nobody Shoots a Broken Horn in Early Spring」Campoli Prest(パリ)、2013年「Audio Visual Arts(AVA)」(ニューヨーク)など。またBeirut Art Center(ベイルート)、スカルプチャー・センター(ニューヨーク)、Overgaden(コペンハーゲン)、ニュー・ミュージアム(ニューヨーク)、光州ビエンナーレ(韓国)など各国の美術館やギャラリー、芸術祭での展示機会多数。
    メリッサ・ダビン & アーロン・ダヴィッドソン Melissa Dubbin & Aaron S. Davidson

    Melissa Dubbin & Aaron S. Davidson
    Core (1) , 2017
    Courtesy of the artists
    Photo : M.Dubbin & A. S. Davidson

  • ジョン・ジェラード
    1974年、アイルランド生まれ。現在はダブリン、ウィーンを拠点に制作活動。
    ジェラードが制作するのは、過去100年の人間活動の拡大に伴う力の構造の変化やエネルギーのネットワーク化を探るシミュレーションだ。彼の作品は地理的に隔離された場所、たとえば農地が広がるアメリカのグレートプレーンズ、モハーベ砂漠の太陽光発電所、ゴビ砂漠の遠隔地、ジブチの軍事演習場などをテーマとすることが多い。リアルタイムCGで制作したこれらのシミュレーション作品には始まりも終わりもなく、プログラムに従って、ソフトウェアがライブ情報を提供し続け、作品のなかでも設置された場所と同じように1年が過ぎていき、繰り返す。ドキュメンタリーがベースになって架空の現実が見出され、科学実験、産業、持続可能性、時間との関係性などが検討される。最近の主な作品に、屋外のLEDスクリーンを使った特異なインスタレーションがあり、2017年サマセット・ハウス(ロンドン)、2018年LACMA(ロサンゼルス)、そして2019年 パームスプリングス(Desert X の一部として)で発表している。近年、2018年「Long March Project: Building Code Violations III -Special Economic Zone」Long March Space(北京)、2018年「Manifesta12 -The Planetary Garden. Cultivating Coexistence」(パレルモ)、2017年「Electricity」Wellcome Collection(ロンドン)、2016年「John Gerrard: Power, Play」 Ullens Centre for Contemporary Art(北京)、2015年「Exercise」Kunsthalle Darmstadt (ダルムシュタット)、 2014年「Solar Reverse」Lincoln Center in Association with the Public Art Fund(ニューヨーク)などに出展。2020年はGalway International Arts Festival(ゴールウェー、アイルランド)と光州ビエンナーレ(韓国)に出展予定。
    ジョン・ジェラード John Gerrard

    John Gerrard
    X. laevis (Spacelab) , 2017
    Courtesy of the artist, Thomas Dane Gallery,
    and Simon Preston Gallery, New York

  • ファビアン・ジロー&ラファエル・シボーニ
    共にフランス生まれのファビアン・ジロー(1980年−)とラファエル・シボーニ(1981年−)が2007年よりパリを拠点に制作活動。
    彼らの共同作業は、映画の歴史、哲学、そして技術進化の考察に基づいている。 2014年以降、人間自身を抹殺する装置としての技術の歴史を追及する中で、映画、パフォーマンス、そして彫刻の3つで構成される長期プロジェクトに取り組んでいる。2018年、映画8本で構成されるプロジェクトの第1部「The Unmanned」を完成。コンピューティングの歴史を遡って語るという発想のもとに歴史を逆戻りし、未来を予測するために考案された技術が私たちの過去を変革する道具へと変えられる。第2部「The Everted Capital(資本の反転)」の制作も最近始まり、価値は将来どうなるかという推測に基づいた映像が展開される。ジローとシボーニは近年、2018年MONA(オーストラリア)、2018年Casino-Luxembourgなどで個展を開催。2019年Kunsthalle Wien(ウィーン)、2015年Museo Pallazo Riso(パレルモ)、2015年リヨン・ビエンナーレ、2016年リバプール・ビエンナーレ、2017年パレ・ド・トーキョー(パリ)、2017年VAC Foundation(ヴェネツィア)などのグループ展にも多数参加している。
    Fabien Giraud –Raphaël Siboni

    Fabien Giraud –Raphaël Siboni
    The Everted Capital (1894-7231) Season 2 - Episode 1, 24h, 2018
    © Fabien Giraud & Raphaël Siboni

  • グラスビード www.glass-bead.org
    芸術、科学、哲学といった複数の学術的、実践的、政治的な交差を考えるリサーチ・プラットフォーム。アーティスト、歴史家、理論家により構成されている。
    パリとロンドンを拠点に活動。オンライン上で記事を公開している他、本の出版、レクチャー、ワークショップなどを行う。MoMA-PS1、ZKM - Center for Art and Media(カールスルーエ)、e-Flux(ニューヨーク)などでも活動。メンバーにはファビアン・ジローが含まれている。
    グラスビード Glass Bead

    Glass Bead
    Glass Bead's website homepage, 2019
    ©Glass Bead
    Graphic design : Patricia Reed/Leaky Studio

  • エリザベス・エナフ
    1981年、アメリカ、オースティン生まれ。現在はニューヨークを拠点に制作活動。
    エナフは計算生物学者兼アーティスト。生物と環境の間の「浸透性のある境界」を研究対象としており、査読付きジャーナルへの科学論文の投稿、スペキュラティヴデザイン(介入)、そして美術展参加まで、幅広い成果を上げている。 植物はどう重力に反応するか、ゲノム構造はストレスに応じてどう変化するかなどの解明に貢献し、最近は、地球にあまねく存在する目に見えない微生物に注目している。研究上の疑問に答えるために必要なソフトウェア、ウェットウェア、ハードウェアなどのツールを常に作り続ける。 共同作品を2016年のヴェネツィア・ビエンナーレ、ストアフロント・フォー・アート&アーキテクチャー(ニューヨーク)、サイエンスギャラリー(デトロイト)などに展示。現在、ニューヨーク大学タンドン工科大学院助教授で、バイオデザインの授業を担当。
    エリザベス・エナフ Elizabeth Hénaff

    Elizabeth Hénaff in collaboration with Kevin Slavin
    Animation by Ben Berman and Chris Woebken.
    Holobiont Urbanism, 2016
    Courtesy of the artists

  • エヴァ・ロエスト
    1991年、ベルギー、リエージュ生まれ。現在はブリュッセルを拠点に制作活動。
    ロエストは主に、記憶と、その不可思議な存在、余韻のように残る存在の探究に取り組んでいる。彼女が追及するのは、ぼんやりと、あいまいに浮かんでくることの多い追想。それが情動や情緒となる認識の周縁(ふち)に着目する。「イマージュを解釈し、歪曲し、選択し、あるいは時に飽和させ、改変する、一つの記憶の操作者」のように、最初に取り組むのは光の偶然だ。ロエストは作品1つ1つに、現代の技術を駆使し、世界を捉えるプロテーゼ(人工装具)としての性質と芸術的媒体としての可能性の双方を明らかにしていく。近年、参加した主な展覧会は、「Suspended time, Extended space」Casino Luxembourg(ルクセンブルグ)、「Fluo Noir」BIP2018(リエージュ)、「WHSS」Melange(ケルン)、「Memoires」ADGY Culture Development Co. LtD(北京)、「Trouble Water」Szczecin Museum(ポーランド、シュチェチン)、 「Snake Driver」 Galerie Albert Baronian(ブリュッセル)、 「Now Belgium Now」LLS358(アントワープ)、「Chimera: Marcel Berlanger, Djos Janssens and Eva L’Hoest」Meetfactory(プラハ)、「Marres currents #3: Sighseeing」(オランダ、マーストリヒト、)。2018年、彼女が制作したいくつかの映画は、Rencontres Internationales Paris-Berlin、Visite Film Festival、Videographie 21の上演リストに掲載され、Carreaux du Temple(パリ)、Haus der Kulturen der Welt(ベルリン)、Muhka(アントワープ)で実際に上演された。
    エヴァ・ロエスト Eva L'Hoest

    Eva L'Hoest
    Under Automata, 2017
    Courtesy of the artist

  • フェルナンド・オルテガ
    1971年、メキシコシティ生まれ。現在はメキシコシティを拠点に制作活動。
    オルテガは、日常生活の中で生じる詩的な瞬間や幸運な瞬間を題材にして、さまざまな形態の作品を多く生み出している。彼にとって、創作とはこの世界で遭遇する謎に対して抱く自らの疑問や好奇心を突き詰めることだ。インスタレーション、パフォーマンス、サウンドを通して、彼は空間を変え、アクションを演出し、そしてクモの巣から建設用クレーンに至る多様な素材と取り組む。そのプロジェクトでは、通常はギャラリーや美術館のスペースを想定して構想される展示が、外の日常の領域へと移され、平凡で見過ごされがちな些細な事柄が展示の主役となる。作品の多くは、可視性と不可視性の優美なバランスを保ち、素材の相対的な大きさと耐久性を吟味し、そして私たち人間と時間がどのように関係し、その関係が世界における私たちの経験にどのように影響するかを追及している。オルテガの主な個展として、2016年「Nota Rosa」ルフィーノ・タマヨ美術館(メキシコシティ)、2012年「Fernando Ortega」パレ・ド・トーキョー(パリ)、2008年「Levitacion asistida」Museo de Arte Carillo Gil(メキシコシティ)、2008年「Winter Falls」Bonner Kunstverein und Artothek(ボン)、2004年「Project Room」、ARCO 04(マドリード)、1998年「Resumen」Fundacion Ludwig de Cuba(ハバナ)などがある。また彼の作品は、2017年 第14回リヨン・ビエンナーレ、2015年第11回SP-Arte - サンパウロ・ビエンナーレ、2013年13回イスタンブール・ビエンナーレ、2012年(第30回)、2006年(第27回)、2002年(第25回)のサンパウロ・ビエンナーレ、 2010年Biennial of the Americas(デンバー)、2008年Biennale Cuvee 08(オーストリア、リンツ)、2003年第50回ヴェネツィア・ビエンナーレなど、数々のビエンナーレにも出展されている。
    フェルナンド・オルテガ Fernando Ortega

    Fernando Ortega
    Untitled, 2003
    Courtesy of the artist and kurimanzutto, mexico city

  • シーン・ラスペット
    1981年、ワシントンD.C.生まれ。現在はデトロイトを拠点に制作活動。
    ラスペットの作品は、しばしば人工風味の液体化学製剤や香りの分子で構成される。とりわけ近年は食物、栄養素、人間の代謝、幹細胞を介した人間の細胞の発達等も作品に取り入れてきた。ラスペット自身が味と香りに関する化学者であり、また藻類を原材料とする食品会社“Nonfood”の設立者でもある。彼の実践はアートに特化した経済構造から距離を置くことを優先している。大量生産品や登録商標の構造といった現在優勢を占める生産方法を作品に利用しながら、経済全体の循環へとつなげている。アーティスツ・インスティチュート(ニューヨーク)、シカゴ現代美術館、デトロイト現代美術館、デ・ヤング美術館(サンフランシスコ)、木木美術館(北京)、Societe(ベルリン)、The Kitchen (ニューヨーク)、など各国で展覧会を開催。2016年ベルリン・ビエンナーレをはじめとした国際展への参加も多数。
    シーン・ラスペット Sean Raspet

    Sean Raspet
    2-furanbutamine, N,N’-(1,4-phenylenedimethylidyne)bis
    [tetrahydrohydro-, [N(E),N’ (E)]-from: New Structures:
    Azomethine Variations, 2015
    Courtesy of the artist, RRose Editions, and Chemical Abstract Services

  • リリー・レイノー=ドゥヴァール
    1975年、フランス生まれ。ローマ、グルノーブルを拠点に制作活動。
    レイノー=ドゥヴァールはダンス、文筆、映像、彫刻、ビデオインスタレーション、パフォーマンスなど様々なジャンルで活動。ジュネーブ造形芸術大学教授であるレイノー=ドゥヴァールは、作家単独で、または友人や家族、生徒とともに制作を行っている。2009年、ドロシー・デュピュイ、ヴァレリー・シャルトランと共同で、芸術とエンターテイメントに関するフェミニスト出版社「Petunia」を設立。2015年、文筆作品を集めた「My Epidemic, texts on my work and the work of other artists」をパラグアイ・プレスより発表。同年には自身のスタジオにて、パリ、ジュネーブ、ウィーン等から友人作家を集め一夜限りの展示を行う「Maladie d'Amou」と呼ばれる社会的・感情的な実験プロジェクトを始動。また、レイノー=ドゥヴァールは作家への報酬増と美術業界における差別廃止を求める団体「Wages For Wages Against」の一員である。
    リリー・レイノー=ドゥヴァール Lili Reynaud-Dewar

    Lili Reynaud-Dewar
    TEETH GUMS MACHINES FUTURE SOCIETY (ONE BODY,
    TWO SOULS, BRUNO GIRONCOLI), 2017
    Courtesy of the Artist and Clearing

  • パメラ・ローゼンクランツ
    1979年、スイス生まれ。現在はチューリッヒを拠点に制作活動。
    映像、彫刻、インスタレーションなどを扱い、人間の実存と虚構、グローバリゼーションと消費社会の問題を扱うことで知られている。近年の個展として、2017年プラダ財団(ミラノ)、2015年ヴェネツィア・ビエンナーレ、2010 年ジュネーブ近現代美術館、ブラウンシュヴァイク美術館(ブラウンシュヴァイク)などがある。近年参加した主なグループ展として、2017年ルイジアナ美術館(コペンハーゲン)、マイン美術館(ドイツ)、2014 年カルマインターナショナル(スイス)、2013 年ヴァルト(ベルリン)、2008 年のベルリン・ビエンナーレ、マニフェスタ 7(イタリア)など多数。
    パメラ・ローゼンクランツ Pamela Rosenkranz

    Pamela Rosenkranz
    Our Product, 2015
    Courtesy the artist and Pro Helvetia, Karma International, Zurich,
    Miguel Abreu Gallery, New York, and Sprüth Magers
    Photo: Marc Asekhame

  • ティノ・セーガル
    1976年、ロンドン生まれ。現在はベルリンを拠点に制作活動。
    他人に指示を与え、従来のアートパフォーマンスの領域を踏み越えたパフォーマンス作品を発表している。またそれらのパフォーマンスを一切記録に残さないことで知られている。2013年にヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞を受賞。近年の個展として、2016年パレ・ド・トーキョー(パリ)、2015年アムステルダム市立美術館、キアスマ美術館(ヘルシンキ)、2012年テート・モダン(ロンドン)、2010年グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)。近年参加した主なグループ展として、2014年ヴェネツィア・ビエンナーレ/建築、2012年上海ビエンナーレ、ドクメンタ13(カッセル)、2010年光州ビエンナーレ(韓国)、2007年リヨン・ビエンナーレなど多数。

    Tino Sehgal
    Ann Lee , 2011
    Courtesy of Ishikawa Foundation, Okayama

  • ミカ・タジマ
    1975年、ロサンゼルス生まれ。現在はニューヨークを拠点に制作活動。
    現代生活を取り巻くテクノロジーに焦点をあて、ペインティング、立体、映像、インスタレーションなどのメディアを通じて、人間と人工物の関係や、人間が自ら作り出した環境や社会について考察する作品を発表してきた。2017 年度には New York Artadia Award を受賞。近年の主な個展に 2018 年 「MIKA TAJIMA: ÆTHER」Borusan Contemporary(イスタンブール)、2017 年「After Life」Wadsworth Atheneum Museum of Art(ハートフォード)、2016年「Meridian(Gold)」スカルプチャー・センター(ニューヨーク)、「Emotion Commune」Protocinema(イスタンブール)、「EMBODY」11R(ニューヨーク)、2014年「Total Body Conditioning」Art in General(ニューヨーク)など。近年参加した主なグループ展として、2017 年「COLORI」Castello di Rivoli and GAM(トリノ)、「All Watched Over by Machines of Loving Grace」パレ・ド・トーキョー(パリ)、2013 年「六本木クロッシング 2013: アウト・オブ・ダウト」(森美術館)など。
    ミカ・タジマ Mika Tajim

    New Humans, 2019 (detail)
    Generative algorithm using machine learning (GAN, T-SNE) and
    fluid simulation (Navier Stokes), user profile data caches (DNA, fitness, and dating),
    Ferrofluid, custom electromagnet matrix, custom PCB
    control system, computer, steel, wood, aluminum
    ©Mika Tajima Courtesy of TARO NASU and Okayama Art Summit Executive committee
    Collection of Ishikawa Foundation Okayama